おなごテツ

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6月25日(土):上手い喧嘩、下手な喧嘩

 

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6月25日に行われた「おなごテツ」のテーマは、「上手い喧嘩、下手な喧嘩」でした。

以下は当日の発言録です。

  • 喧嘩とはデュエットソング、という話を聞いたことがある。ひとりが歌い始めたAメロを聞き、もうひとりが調子をあわせてAメロを歌い始める。次にBメロが始まり、それが収まらないとサビまで続いてしまう。Aメロが始まった時点で気づければ、サビに行く前に変えられるのに。それには冷静さが必要。関係性も大事。親しい者同士だとAメロに気づけるが、親しくないと気づけないのでは。コミュニケーションの形を、途中で場を外したり交渉したりして変えていけば、喧嘩も大きくならずに済むのでは。
  • 上手い喧嘩は「ディスカッション」なのかも。
  • 私は喧嘩をしたことがない。なぜなら、いつも相手に我慢させるか、自分が我慢してしまうから。相手と向き合わないことを、私の弱点だと感じている。
  • 喧嘩したことがない。議論と交渉はできる。それを超えたところに喧嘩がある。感情にまかせて発言できない。
  • 喧嘩の後の人間関係を考えてしまい、喧嘩できない。人間関係が健全でいられるかどうかわからない。それが怖い。
  • 信頼しているからこそ、喧嘩できるのかな?
  • 殴り合って親友になれるスポ根漫画みたいなのは本当にあるのかな?
  • 女子の喧嘩は心理戦…
  • これまでの人生で喧嘩しまくった。その結果、喧嘩するときは相手を選ばないとだめだとわかった。向き合う気持ちがある人とでないと、喧嘩できない。怒りっぽい人も、怒り出す前に微細なサインは出していたのかもしれないが、受け取れなかった。
  • 喧嘩した友達と向き合おうとして連絡したが、相手が逃げてしまうとできない。上手い、下手の以前に相手を選ばないと。
  • 征服したいがための喧嘩と、わかりあいたいための喧嘩の2種類あるのでは。
  • 喧嘩したことがないと思っているだけかも。言いたい事は言っている。相手が返してくれないと喧嘩にならない。上手い人は相手に返させるのが上手い? 同じテンションでないと喧嘩にならない。
  • わかりあうための喧嘩だと語り合わないとうまくいかない。上下関係を決める時には言語能力は必要ない。殴った方が勝つ、みたいな。へたに喧嘩にのるとマウント取られる怖さで逃げるのかも。相手がなにを望んでいるのかわからないと喧嘩できない。
  • 相手による。今後、付き合わなくてもいい人であれば、そんな人にエネルギーを使うのがもったいないので、喧嘩しない。
  • 自分側の決め手は、関係性を維持したいかどうか。もうこの人とはいいかな…と覚悟できないと攻撃性は出ない。自分の中で「もういい」と決定打が出れば喧嘩できる。喧嘩においては、相手への想いも見つめるべきポイント。
  • 好きな友人に違和感を感じた時、それをはっきりさせないと誠実に付き合えないと思うので喧嘩することもある。
  • 喧嘩っ早い。殴り合いレベルも経験がある。感情にまかせていた。喧嘩をしたいと思う心には何があったのかと考えると、自分を一個人として認められたいという思いがあった。
  • 怒っている人の辛さをわかってあげれば、喧嘩にはならない。喧嘩をふっかけた方がわるいわけでもなく、受けた方がその人の気持ちをわかってあげられれば…。発展的にわかりあえるといいな、と思う。
  • ずっと喧嘩してきて、わかりあいたい気持ちは強かったのに、無理だとあきらめた。相手を傷つけるつもりはないのに傷ついていた。また、怒りが強すぎて自分の身体も損なっていた。外の世界に出て優しい人たちに出会った時、こんな人達もいるんだと思った。
  • ゴッドファーザーの原作本を読んでいる。ドン・コルレオーネは忍耐強い。激昂している相手の話を8時間聞ける。その後いきなり席を立ったら相手がビビる。冷静さを失わないのが上手な喧嘩? 相手に言いたいだけ言わせて結果的に自分の良い方向に誘導する。
  • 相手を傷つけたいか傷つけたくないか、覚悟がいる。傷つけたくないと言いよどむ。感情的になれない。
  • うまい喧嘩とは?私は、その喧嘩によって本質的なことを相手に考えさせるだけの何かを残すものではないかと思う。
  • 関係性も含めて、改めてお互いにお互いのことを考えさせるものを残す喧嘩。
  • 本質的なことを考えるには、お互いある程度傷を負わないといけないかも。
  • いい関係性を自分で壊してしまったと思うと自己嫌悪になる。年齢的に亡くなる知人も多いので、高齢者とは喧嘩しにくい。喧嘩できる人は恵まれているのかも。
  • 相手が勝手に傷ついていて、怒り出す。花束を持っていてもバズーカで撃たれるみたいな感じで話が通じない。触ってはいけない時期に触るのは避けたい。
  • 自分は傷つかないし、相手が傷ついたかどうかも気付きにくい。むしろ傷つけるとかあまり気にせず、踏み込みたい。相手がマウント取りたいなら取らせてあげる。その程度の人だから。
  • 悪意を向けられると憤りを感じるが、同様なことをするのは勇気がいる。得体のしれないレベルの違いを感じる事がある。不条理としか思えないことを言う人もいる。踏み込まない方がいい人もいる。
  • 本当は仲良くしたいのにできない時、いじわるしてでも人間関係を築こうとする人がいる。いじわるすれば反応が返ってくるから。だからそういう人には反応しない方がいい。
  • 上から目線とか、対等じゃない時に喧嘩が始まる。喧嘩した結果、対等になれたら、それはいい喧嘩といえるかも。
  • 男性で、喧嘩してた同士がお昼になったら、さらっとランチに行った。女性同士は一週間は口きいてなかった…。男女の違いもある?
  • 悪意ではなく信頼と敬意をもって話していれば、しこりが残りにくい。
  • 相手を選ぶ必要がある。信頼できる人。感情を言語化できるといいかも。怒りの理由など相手に伝えられれば、相手も考えてくれる。攻撃的にならずに話し合いにもっていけば、関係性を深められて喧嘩にも意味がある。
  • 男性は、仕事は仕事、人間性とは切り分けて考えられるのでは。女性は一緒にしてしまいがち? 人格を否定しないというルールがあれば、いい喧嘩になるかも。私的なところでは自我が出て難しいかもしれない。
  • 雨降って地固まるとは思っていない。むしろ思いがけない方向に動くほうがいい。石が転がることが大事。その方がいい喧嘩。
  • いい方向に動かすのが上手い喧嘩。
  • 知人の年下男性が自分を無視している。自分と組んでいる男性には親し気にふるまう。実利を考えているように感じる。でもそれがわかりやすいので、ムッとはするけど、まぁいいかとも思う。でもメールを出してみたら返事があり、うれしかったので、これはいい喧嘩だったかな、と。少し成長させてくれたかな、と。
  • 母と電話して母がキレた時、文化の違いで勘違いして反応していた。よく聞いたら誤解が解けて穏やかになった。
  • 相手が興奮している時に「ちょっと」質問してみる、のはコツかも…
  • 上手い喧嘩は少なくともどちらか一方が冷静でなければ成り立たない。上手い人は喧嘩という体裁をとって相手に言いたい事を言わせる。冷静さが大事。