おなごテツ

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5月27日(土)『お金のチカラ』について考える

5月27日(土)に行われた「おなごテツ」のテーマは『お金のチカラ』でした。

以下は当日の発言録です。

『お金のチカラ』

 

  • モノを所有できる。体験できる。そのためのツール。お金で得られるものは大きい。若い頃は、自分の価値=収入という自己評価をしていたので、数字を上げることにこだわっていた。
  • 稼ぐ自分の可能性にあきらめがついた時、自分の価値=収入という自己評価だけではなくなった。
  • ある程度のお金は必要で、ゆとり、クッションになる。持っていること自体が力。誰かを助けることもできる。
  • 貯蓄があれば、節約ライフでも心がすさまない。ゆとりがあると人を攻撃もしない。一方でありすぎると人を攻撃するということもあるのか…。
  • 心の安心、安定に必要。しかしお金に替わるものはあるのか?と考えると、人との繋がりかもしれない。それ以外にもあるだろうか。
  • お金はすごいと思っていたけど、実はそれほど意味がない。必要な経費以外は貯め過ぎておく必要もないかと。
  • お金がそれほどなくても、経験的に何とかなると思ってやっていると、この先もどうにかなる。 お金がある方が知恵が失われることもある。無いからこそ活力がわくこともある。
  • コンサルとの雑談で面白かったこと。人間は持てるお金に限度があり(莫大な金額)、それを超えると正気を失い、健康を失い、他にもなにかを失うらしい。具体的な数字があるとか。
  • 一億あったら、それを増やすことに使うだろう。目的なく数字にとりつかれそう。
  • インスタのフォロワー数が増えて喜んでいた時、他人の数が桁違いだった時、自分の数がショボく見えた。お金持ちになっても比較してしまうのではないか。
  • 学生時代、お金にまつわる授業などなかった。そういうのも子どもの時に教えてもいいのでは。お金に振り回されないためには、とか。
  • 今は家庭科でお金を学ぶらしい。FPなどを呼んで学んでいる。給料から引かれているお金の内訳などもきちんと知るべき。
  • お金は人との関係性にも影響を及ぼす。お金持ちの友達と付き合うのに苦労したり(お金がないと言えない)。
  • 投資を勧めても、最後は「自己責任」というのは、なにかおかしいのではないか。
  • 金融で扱う数字と、お財布で現実に使うお金の数字は別物。投資する十万円を実際に稼ぐのは大変なのに。デジタルマネーはリアリティが失われて怖い。
  • デジタル化は避けられない。慣れるしかない。破滅しない程度に痛い目にあうことも必要。学生の教育であれば投資サークルや投資部でゲームとしてやっておくのもいいのでは。 現実では、お金を使うと気持ちがわるい…。これは体質。意外と生理的な体質が使い方に表れるのではないか。
  • 快不快がある。使って楽しい人と使わない方が楽しい人がいる。
  • お金がたくさんあって使う時、気持ちよくて自由という感じがした。自分の責任で使えるのは楽しい。
  • お金がなくなることに対する漠然とした恐怖感がある。
  • 現代人は全てお金でまかなっているので、それが失われると不安になる。狩りなど食べる物を調達するスキルがないので、いきなり生存に関わる。生きる力そのものが弱い。
  • 子供への金融教育。実際的なことだけでなく、お金そのものがどういうものかを教えて欲しい。偏見が生まれないうちに教育して欲しい。
  • 幼年期のお金環境は刷り込まれる。小学生の時は100点取らないとおこずかいがもらえなかった。中学生以降は口座を作って自分で管理させられた。それは母の教育。
  • お金をマネジメントすることの自由さが大事。だからこそ、他人とお金がシェアできない。夫でも無理。だから逆にお金をシェアできる寛容さや信頼関係をうらやましく感じることもある。
  • マネーリテラシー以外に、子どもの時にお金とはなにかを対話で考えさせるといいのではないか。
  • お金がなくなった時、たまたまゴールドを持っていて値が上がってうれしかったけれど、意識的に投資するのはバクチみたいな気がする…。だからそれをしなさいみたいな風潮には違和感がある。
  • お金を持っていることで自由になれるのか、持たないことで自由になれるのか。
  • お金で買えないものはなんなのか?愛とか命?他にもある?
  • お金と安全。ないと安全?あると安全?近所のお金持ちは毎晩睡眠薬を飲まないと眠れないとか。お金持ちは安心できないのか?
  • お金そのものには価値がなく、それに価値があるとみんなが信じているだけ。
  • 政治家の資産一覧を見ると現金資産は少ない。不動産と株券が多かった。政治家はお金が危ういということを知っている。
  • パソコンを買った時、この価格の三倍はこのパソコンで稼ごうと思った。先行投資。お金の夢のある使い方。
  • お金を稼ぐ力も大切。周囲の女性の話は、お金がないのは不幸という論調。母は専業主婦だったからいざとなっても稼げない。だから資格をとるなどの先行投資は、安心を増やすために使うのは生きたお金の使い方なのかと。
  • お金を使う時、どうしてもそれが必要か?と自分に問う。必需品ではないモノでは特に。でもかたくなに我慢すればいいものではなく、心をいい状態に保つためには惜しまないで使うことも必要。
  • お金がない時、本は図書館で借り、イベントは無料のものだけにしていた。でも少し緩和して本を買ったり有料イベントにも出るようにしたら気持ちが変わったところがある。
  • コスパって重要かもしれない。費用対効果が高いほど生き金になる。年齢によって生き死には変わる。お金をエネルギーと見立てると循環するものと感じる。
  • 孫へのプレゼントはコスパがいい。孫の喜び方を見ると、こちらが受け取る喜びが大きい。人のために使う方が喜びは大きいらしい。
  • 海外支援で何兆円も払っているが、これはコスパはいいのか?先行投資なのか?国内にも困っている人は多い。大きなお金は費用対効果なくしては語れないのでは。
  • モノを創るのはお金に替え難い楽しみがある。必要な材料を買うのは自分が活き活きするお金の使い方。
  • 買ってもらったモノよりも、一緒にしたこと、嬉しい事を言ってもらったことの方が残る。それらはお金で買えない。童話でもお金持ちは主人公にならない。お金じゃない、と言いたい何かがある。
  • 年代や環境、国によってもお金の価値は変わるのでは。