誰かを「慮る」とき、そこには何があるのでしょうか。
相手を慮っているつもりが自分を慮っていることも。
その背景や相互作用について考えてみませんか。
・なにかを相手に言うか言わないか・なにが基準になっているか? 気持ちを想像している。
・言う側のアクションに対して、言われる側がどう感じるか。そこに相互作用がある。
・受け取り方はわからない。慮ったとしても完全に当てはまることはないかも。日常では、高齢者に電車の席を譲る時、相手のことを慮る。でも相手がどう捉えるかはわからない…。
・慮っているうちに時間が経って事態が変わってしまうこともある。
・人の気持ちはわからないから、推し量ることは不可能。相手にもわからないだろう。だからその後のストーリー展開を想像する。状況に重きを置く。電車なら譲るほうが相手が喜ぶ確率が高いだろうと予測する。
・相手との過去のやり取りによる経験知があるだけでなく、知らない人との間の経験知があり、自分自身の過去の経験によっても慮り方が変わる。過去に席を譲って怒られた経験があれば譲るのをためらうし、経験がなければためらわない。
・自分はエンパス※。情報・感情を広いすぎるタイプ。他者から一本の線でしかつながっていなくても自分は千本くらい感じてしまう。ノイズが多い。状況で判断するように切り替えないかぎり、無駄に吸収してしまう。
※エンパスとは、他者の感情やエネルギーを深く感じ取り、共鳴・吸収する気質を持つ人々を指す言葉です。HSPが幅広い刺激への敏感さを持つ一方、エンパスは特に他者の内面やエネルギーに強くフォーカスする傾向があります。
・慮る時には感性を使っているが、人によって情報量がちがう。
・30歳くらいのときに若い男の子に席を譲られた。慮り方が間違ってないか? 断ったら恥をかかせると思ってお礼を言って坐った。
・常識という共通の基準がある。お年寄りや妊婦さんなど。共通認識に個人の経験が乗っかる。慮る時、自分の経験と常識を天秤にかけている。
・妊婦の時、よく席を譲られた。親子になってからは二人分譲られることが増えた。そこにも常識が隠れている。
・妊婦マークやヘルプマークで最近はわかりやすくなっている。配慮されるとうれしいというアピールにもなる。つけないことで配慮されたくないという意味にもなる。
・妊婦マークで逆に攻撃(ぶつかってこられたり)されることもある。いろんな感情を喚起させている。配慮しろとアピールされるという感じにイラつく人もいる。そういう人は、自分を慮ってほしいのか。
・席を譲らないことで自分が罪悪感をもつのがいやだから、ということもあるのでは。そういう配慮は外面であって、実は自分のためなのでは。
・自分を慮らない「慮り」はあるのか?
・本当の思いやりと違うのは「擬態」(真似)では。衝動がおきた自分が「席を譲る」などの行動しているだけで、本当の思考・感情は動いていないのでは。
・そこで承認欲求が満たされれば報酬を得ることにもなる?
・考えずに反射的にすることは感情が入っていなくて、気兼ねなく受け取れるかもしれない。それは逆にいいこともあるのでは。合理的に慮ってくれる方が。
・常識にもとづいて動くのはわるくない。結果オーライ。
・慮られる側に立った時、どうするか。わかりやすい結果が得られる方がいい。でも、たくさん考えてもらいたい人もいるかも。
・気兼ねさせてしまう慮り方も気になる。受け取る側には重いのでは……。
・すべて受け取る側が決めているところがある。受け取るキャパが大きい人はいいが、キャパが小さい人は受け取り切れないことがある。そこで「遠慮」という別の慮りが生じる。相手も自分と同じ価値観や経験を持っているわけではないことを理解するスキルが必要。
・周囲は受け取れない人ばかり…。だから傷つけたらどうしよう、と怖かった。自分中心に考えている。
・「受け取れない」がわからない人もいる。好意をもって与えられても「重い」と感じるのはなぜ?
・好きな人からの好意は受け取るけど、きらいな人からの好意は受け取れない。人間関係構築が大事。
・好意を発する側が感情をこめ過ぎると、他のことが妨げられる場合がある。慮られる側は感情だけを与えられても、本来受け取れるものが受け取れない。
・いきなり重い球を渡すことはできない。電車で席を譲るのは軽いほう。ある程度の関係性、距離感で重さは調節される。重いものを渡せるのは、お互いはかりあえる関係性があるから。関係性を変えたい時にうまくいかないと、受け取り方に齟齬が生じる。
・「重い」という意味がいろいろある。重い慮りを受けた時「余計なことをされた」と思った。ある試験で全員合格すると思っていた時、一人だけ落ちた。合格した人からの慰められ方が不快だった。合格・不合格で立場が変わったことで関係性が変わったのか。
・慰めたい、励ましたい欲が誰しもある。思いだけがあってボキャブラリーが伴わないとおかしな発言になる。結局は自分が何かしたいという欲を満たしているだけでは。人が何かするときは必ずなんらかの欲がある。
おかしな言葉をかけられた時には、誰もが適切な言葉を使えるわけではないと考え、気持ちだけを受け取ることにしている。
・気の毒な人をみて辛い時、思わず手を差し伸べることは「欲」ではなく「慈悲」では。
・「私はわかってるわよ」というテンションでなぐさめられるとイラッとする。
・友だちが苦境に立っていた時、周囲の人は慰めていたが、そんな慰めの言葉は必要か?と思った。その友だちをそっとしておいてあげたかった。
・漫画やドラマでは懐の深い人がいて、辛い目にあっている人をさりげなく連れ出して楽しい気持ちにさせたりして、直接ではなく間接的にその人が立ち直る道を提供する。皆言葉だけで何とかしがちだが、言葉は役に立たないことが多い。その人のために動く方が効果的。
・学生時代に傷ついた時、友だちの家に泊めてもらった。翌朝、畑仕事を手伝ってと言われて一日はたらいた。そしたら翌日元気に学校に行けた。畑仕事をしたことで元気をもらえた気がする。
・お金もなにもなく辛い時、いろんな慰めを受けたけど、友だちがお米を贈ってくれた時、すごくうれしく励みになった。
・慮る側に、自分の手柄にしようという気持ちが無いときに相手に届く。慰める時、何らかの濁った意図が入ると伝わりにくい。
・つい「大丈夫だよ、私なんてね…」と自分の話をはじめると、相手が立ち上がる気力を削いでしまうのでは。辛い場面に引き戻されるのは苦しいし。
〇後半の問い→本当に相手のためだけを考えた慮りはあるのか?
・慮りには相手を思う気持ちも、自分の欲も含まれているので、純粋である必要はない。慮りではなく「愛」はあるかもしれない。
・愛と慮りは違うのか。愛ある慮りがあっても、なんらかの濁りはある気がする。
・純粋な慮りがあったらいいなとは思うが、慮りという言葉で表されるものには多少の濁りがある。どこかに自分を守る意図が入る。愛には濁りはなく、すべてを投げ出し得るのでは。
・「慮り」は誰にでも平等にする「配慮」。それによって自分は公平だ、いい人だということをアピールできるのでは。「愛」は、特定の相手に対してできるのあって、誰にでもできることではない。愛の方がエネルギーがいる。
・慮りというのは、条件を考えてするもの。愛は、そうせざるを得ない思いでするもの。それをしないという選択肢はない。
・相手を慮る行為をしていたが、欲が出て別の解決法を試したくなり、それまでのことをやめてしまったら、相手が喜ばなくなって関係性が変わってきた。
・同情するなら金をくれ、は真実かも。言葉だけで何もしない人は役に立たない。自分の身を削るかどうかで判断している? 言葉はどこか侮られるところがある。自分のエネルギーをいかに差し出すかが問題。
・人に時間を使わせるのはその人の命を貰っていること。何かしてもらう、物をもらうというのは重いこと。そこに純粋性が隠れているかも。
・してはいけないことをしない、という慮りもある。
・貧乏人からのなけなしの100円と、お金持ちからの100万円をくらべたら、前者の方が価値がある。環境によってその人がどれだけ投げ出しているかがわかる。
・とある作品に、貧しいものから受けた施しは忘れてはいけない、というセリフがあった。
・本の言葉に救われることがあるのは、それは作者が身を削った言葉だからではないか。
・自分が考える根拠、軸は他人。無駄なことをいろいろ考えている。なにかをしてもらった時、相手の基準がわかる。その時、自分はそこまではできないと思う時、この人は思いやりがないと思われるんだろうな…と感じてしまう。
・受け取れない時、「お返し」が気になるのでは。
・はじまりが「相手」である時、慮りの純粋性があるかも。なにもできなかったとしても内側にある。
・なにかを贈りたい時、相手が「お返し」を意識しているかもしれないと思うと、贈ることが気になる。
・解決法や正解を探してあげたいという気持ちがある。
・カウンセリングを学んだとき、解決しようとしないということを学んだ。聞き手がすっきりしたくてアドバイスしてしまうのが、一番やってはいけないこと。解決しようとせずに根気強く聞き続ける方法がベター。相手の心の荷物を一緒に持ち続ける。身を削ってエネルギーを使っているときしか届かない。
・慮る側が「納得」したい時がある。そのために何か余計なことを言うことがある。言われた側にそれが合わない時、齟齬が生じる。求めるものが違う。
・常識やテクニックが欠けている時、慮ったつもりが周囲を不快にさせることもある。
・現実はただ起きていることなのに、それがショックだった時、それを「できたのに」と言われると、できなかったことが大きく響いてくる。なんの根拠もなく「大丈夫」と言われるようなときも同じ。
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