2月24日(土)に行われた「おなごテツ」のテーマは『みんなちがって、みんな〇〇』でした。
(金子みすゞさんの詩から)
以下は当日の発言録です。
☆まずは、みなさんに〇〇に入れたい言葉をホワイトボードに書き出してもらいました。以下は、出てきたワードです。
同じ/いいの?/キモい/おもしろい/個性的/鏡/正直/死ぬ/共存/優しい/人間/自由/一緒/謎/スペシャル/ボーダレス/訳アリ/没個性/自分勝手/楽しい/同じ/カワイイ/おもしろい
☆その後、その言葉をどういう意図で入れたかの説明をしてもらいました。
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- おもしろい…違うからおもしろい。
- おもしろい…芸人さんのツイッターから。
- 同じ…鈴木大拙風。
- 同じ…いい人もわるい人も一生懸命やってるのは同じ
- いいの…ほんとにいいの?
- キモい…人の闇の部分。
- 個性的…個性のない人はいないのでは?
- 鏡…同じ行為をしたり比較することで自分がわかるのでは。他人は鏡的な存在になり得る。
- カワイイ…行動に問題がある子がいるけど、みんなちがってかわいいからお世話し甲斐かあると言われたことがある。
- 正直…そのままだから。
- 死ぬ…単なる事実。
- 共存…見かけがちがうけど生きてる。ちがいを認めて共存したい。
- 優しい…職場の人、自己中な上司がいるが優しい一面もある。人は必ずそういう面をもつ。
- 人間…事実。自分とちがう人、常識はずれの人を人間扱いしない人もいるけど。
- 弱い…社会的に強い人でも、弱者になるかもしれないという視点をもっていたい。
- 宇宙人…同じだと思って接すると期待過多になって辛い時も。似ていても違う。お互い宇宙人だと思って接した方がいい。
- 自由…みんな違っている前提でなにかしようとすると、枠を自由にしないと動けないのでは、と。
- 一緒…自由な枠の中では、少数派であっても一緒。存在の平等性。
- 一緒…本質的には人間は一緒
- 謎…観察すると、ますますわからなくなる。謎になる。
- スペシャル…みんなちがうけど、その人の大切なスペシャル。個性。
- 訳アリ…普通に見えても、意外な過去や経験がある。おもしろい。お互い訳アリとわかっていることが寛容になる。
- 没個性…傷つけてはいけないとか、差別はいけないとか、それはいいことだけど、使ってはいけない言葉も多く面白くない…。いやだと感じる部分を言いにくい。個性を出しにくく、失われつつあるのでは。
- 自分勝手…みんなの違いを認め過ぎると、好きにしていいじゃんとなりがちでは。
- 楽しい…違いが出て凹凸がある方が楽しい。
- 比べる…違ってることで比べてしまう。
- ボーダレス…グローバリズムが叫ばれ始めた頃、ボーダレスと言われ始めた。でももしかして中庸でなくなり自分軸をなくしたのでは。自分軸なくボーダレスというのは変なのでは。
- マイノリティ…オードリー・タンさんの本から。みんながマイノリティと思うことで寛容になれる。
☆後半は何について話したいかを相談し、『鏡』が採用されました。
☆後半 【みんなちがって、みんな鏡】から
- 鏡…みんな一緒だったらコミュニケーションは必要ない。比較しないことで自分のこともわかりにくい。「鏡の法則」という、現実を、自分の心を投影した「鏡」の世界であると見なす考え方がある(心理学の用語)。
- 他者は自分に合わせてくることがある。嫌なことを言うと嫌なことが返ってくるし逆もある。
- お金の話をする人の周囲にはそういう人が集まるし、類は友を呼ぶ。人間関係は今の自分を映す鏡。誰かを卑怯だと思う時、自分の中にその芽がある。
- 自分と違う人と話して「自分とは違う」とわかった時、自分の偏りがわかる。
- 相手の望むことを意識してきた。自分が鏡の役割を担っていた。でも鏡は鏡を映せない。結局自分も他人という鏡が必要になる。合わせ鏡。
- 鏡を通さないと自分を見ることはできないのだろうか? 距離がある。そのまま自分を見れないのか? そうするためにはどうしたら?
- 白雪姫の母の鏡のような生き方をしてきた。でも聞かれなくなったら楽になった。一方で、鏡になってくれない人と関わるのもキツイ。フィードバックがない。
- 鏡を割ってもいいと思うこともある。白内障の手術前後の見え方の違いの感想で、アラがたくさん見えて、見え過ぎるのもつらい時には見なくてもいいのでは。
- 目隠しされてマンダラの中の仏様にお花を落とす儀式がある(高野山金剛峰寺の結縁灌頂)。生まれ変わったよと言われて目を開けると、目の前にあるのが鏡。人間は三種の神器みたいなパターンがある。自分は鏡の分量が多かった。
- 自分に近い人の方が嫉妬しやすい。遠すぎる人は嫉妬の対象にならない。比較した時、凸凹が明白になりやすいからか。
- 身近な人より、遠い人にも嫉妬する。鏡の範囲が広いのか。
- 嫉妬してくる先輩がいる。自分はその人に近いと思えないけど、立場的に近い。先輩は嫉妬でおさまらずイジワルする。醜さが出る。嫉妬される側は逆にいい面が現れる。似ても似つかないのに嫉妬している。
- なりたいと思うイメージを体現している人に嫉妬しやすいのでは。
- 自分はできないことをしている人に嫉妬する。
- 嫉妬は、他人の良い状態を悲しむ。悲しいから嫉妬する。鏡の広さよりも、どれくらい自分の願望などを集中するのか。みんなナルシストになったら生きやすい?
- 鏡もきれいなのばかりじゃない。曇ってるのもある。みんなちがってる。その曇りやゆがみをバイアスという。
- 周囲を鏡として認識してはじめて鏡として機能する。
- 人間は同じものを欲しがってるのに、やり方が違う。それに対しての違和感に嫉妬する。やり方が気に入らないから攻撃したくなる?
- 嫉妬は破壊的行為。白雪姫の義母や眠りの森の美女の魔女の嫉妬。さみしくて仲間外れになって腹が立つからする? 自分もボロボロになる。
- 好きと感じることにも自分の要素がある? ナルシストじゃないけど…
- 同性の友達でも異性でも、違う人を求める傾向がある。完全性への憧れ。
- 自分と同じものをみて嫉妬するのと好きになるのと、両方あるんだな…と。
- 自分の中の解像度を上げて周囲を鏡としてみる。精神的に自立してる人が好き。
- 好きな人。根底の価値観は似ているけど、それ以外が違う人に魅力を感じる。
- 精神的な自立と依存。どうしたら自立できる?
- 自分の欲求があって、相手がダメといったときにすっと引ける人が自立した人のイメージ。
- 自分の弱点、いやな部分を受け入れられるのが精神的自立している人。
- みんなちがって、みんないい、と思えない時に嫉妬するのでは。普通はそうは思えない、難しい。その難しさゆえに嫉妬になる。同じであると見たいのは、安心したい、安定したいから? 同じじゃないから嫉妬する。ジレンマ。
- 親から精神的に自立しろと言われていた。失敗しても自分で責任をとれ、と。親に後始末させるのは甘えている。
- そもそも「みんなちがって、みんないい」に対する疑問がある。多様性を受容できる余裕は、自分の都合がわるくならない範囲で。安全領域を設定したうえでのこと。
- 多様性、言うは易し。でも難しい。会話する、工夫する、考えるの3Kが必要。コミュニケーション大前提。一緒に暮らすための折り合いを工夫する。違いがあったらどうすればいいか考える。
- コミュニケーションは大事だけど、雰囲気とか察することがあたりまえで、日本ではコミュニケーションが軽視されていないか。
- 白雪姫の母の鏡のような在り方はやめた。みんな一緒でないと、と思っていたことが多かった。おしゃれ鏡にならなくてもいいんだな、と。
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