おなごテツ

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2月25日(土)『フェミニズムってそもそもどうなの?』について考える

2月25日(土)に行われた「おなごテツ」のテーマは『フェミニズムってそもそもどうなの?』でした。

以下は当日の発言録です。

  • ウーマンリブのイメージに違和感があった。
  • フェミニズムは国家の政治の問題に関わる。
  • 一般の女性がフェミニズムについて話すことは非常に少ない。具体的なことを考える前に「フェミニズム」ってなに?ということについて言語化しつつ考えたい。ようやくそういう時代にきたのかな、と。
  • 女性自身があたりまえと感じている部分(家事は女性とか)が海中の氷山のように見えていないところも問題。そこに気づいていけたら。
  • ジェンダーフェミニズムの違いは?女性には無意識バイアスが強い。あたりまえに受け入れていること自体おかしい、と感じることがある。夫が子どもを連れて行く時、おむつ替えの場所が女性トイレにしかなかったり。男が子育てできないのはおかしい、という夫の意見もある。子育てしてない人が社会を動かしているのは変。
  • 男はどうせやってくれないと思って、つい女がやってしまう意識がある。そこを変えないといけないかも…
  • 人はやりたいことをやる権利がある。女性が外で働きたいと思ったら、男性のサポート的な仕事になるのは、やはり変。フェミニズムというより、平等に誰もがやりたいことに参画できるといい。そこを目的にして、なにをすべきかを考える方がよいのでは。
  • 男性の収入を補うために女性も働く場合は、家の中の仕事も女性だけに押し付けるのは変。生活バランス的に。
  • 育児支援をしている娘がいる。母親たちは疲れている。支援の場はすべて女性。横のつながりや共感を女性は大切にする。その場に男性が来ても入りにくいかも…。支援の形から変えなければならない。あたりまえを動かすのは大変。
  • 女性の方がフェミニズムの問題を知ると、自分が虐げられていたことに気づいて怒り始める。むしろ知らない方がよかった、と。知ると苦しいという意見がある。
  • 現代社会は、女性は男性のサポートという観点。そこから離れて主張しなければならないのは辛い。怖い。という意見もある。昔の女性は、自分がしてきたことを否定されるような気持ちになるのかも。
  • 男性は既得権益を崩されるのが辛いのだろう。
  • 文化とか慣習、習俗は悪いもの?それで守ってきたもの、受け継いできたものはある。それ抜きで、目覚めない方がいいというのは違和感がある。
  • 女は家庭で外で働く男性を支えるのがいい、というのは戦後の政策では。大昔からのものではないのでは。国策と習慣は抜きがたく刷り込まれいる。国力と人口は比例する。そこに気づくことも大切。
  • 性の問題に国が立ち入ることが許されるのか?
  • 女性の権利を認めることが、男性にもメリットがあるとわかれば、男女平等は進むのではないか?
  • AIを活用して人口が減る前提で考えるのもありでは。
  • 早く大人になる子どもが増えてほしい、と思っている人が多いのでは。育てる気持ちが欠如している。子どもを産んでほしいという国の考えとフェミニズムは一致しない。
  • 結婚せず子どもを産まない人に対して、同性からも厳しい目で見られることがある。男女平等なら女性も男並みに働けという人もいる。機能的ハンデ考慮しない男性もいて、それで犠牲になる女性もいる。現場感覚としてフェミニズムはむずかしい。
  • 多くの権利をもたない女性が男性並みにの権利を持つのがフエミニズムみたいな気もするが、必ずしもうらやましいわけではない。男女関係なく、それぞれがやりたいことをできる社会がいい。女性の方がなんにでもなれる可能性があるとも言える。男性の方が決まってしまっている。女性の方が選択肢の幅がある気がする。
  • いろんな事情で子どもができないこともある。でもそういう話はオープンに話しにくい。
  • 女の子が欲しいという女性が多い。母としては娘は老後の保険。男尊女卑で苦しめられていると、女に期待するのでは。
  • 子どもを小さい時から男女の差をつけることなく教育することが、男女ともにしあわせにやりたいことをする世界にもつながるのでは。
  • 今の社会保障程度では、自分の親は自分でみなければ、というところがある。しかし外注できるようになればいいかもしれない。保険料は高くなっても。家の単位で回すのでは女性にしわ寄せがいく。国として補助する必要があるのでは。
  • 自治体レベルでは保障が厚いところもある。人を増やしたいから…。子育て支援とか。介護保険の認定も自治体によって違う。
  • 介護、福祉を手厚くすることが自治体の資源になる可能性もあると思う。
  • 「女の平和」というギリシアの喜劇がある。男は戦争ばかりするからセックスストライキをしたら男性が降参する。という話。お互いかけひきして自分たちの目的に近付ける。
  • 十代の女の子が短期間風俗で働くのは自由意志?でもそれが長期間になると身体を起点にして語り直される。
  • 学校には『歯止め規定』というものがある。実は学校では、現実的に必要で具体的な性教育(子どもの作り方、セックスの注意点など)をしていない。性教育は学校にまかせられない。包括的性教育という考え方がある。親が家庭の中でするために行動しているが難しい…。民間から動くべきこと。男女共に知るべき。波を起こすきっかけ。
  • 『同意教育』も必要。人がいやがることはしない、という教育。たとえば「お茶を飲もう」と言った時、相手が「いやだ」と言ったら飲ませない。そういう基本的なことを教える。 
  • 堕胎経験のある少女たちと会ったことがある。恋人がいないと負け組、セックスしていないとだめ、みたいな価値観が少女たちにある。少女同士のマウントの取り合い。雑誌、ネットなどの影響。世代の文化もある。女の子がどう性に臨むか。
  • 子どもに幼稚園の頃、子どもはどうやったら生まれるの?と聞かれた。その時は絵本や人形を見せて教えたら、好奇心いっぱいに聞いてくれた。家庭の中で友達感覚で教えてあげるのもいいのでは。
  • 男女に性の知識を正しく教える機会、話し合える機会があって、ようやく平等になれるのでは。
  • フェミニズム、いろいろ問題があり、絡まっている印象。今気になっているのはフェミニズムが政治的に利用されてしまうこと。でも広く伝えたい時には利用できる。マイナス面だけではないかも。 
  • 自分の親は昔の価値観のように感じる。専業主婦の母が、子どもを産むことがとてもいいと言う。自分は若い世代と言われるが、古い価値観と未来の価値観の接続をどうするか。親、自分、未来の自分の子どもへの教育。
  • 世代の価値観と一括りにしても、生まれた地域によっても、価値観はいろいろ。母の価値観を否定したいが、実際には難しい。
  • 自分の親の教育というとおこがましいが、自分がフェミニズムについて勉強して納得したことを伝えて意見を聞くとかしてみたい。
  • 親の教育と自分の教育がセット。話しながら互いの歪みを矯正していく。フェミニズムの勉強は、自分が強くなる気がして楽しい。でもまだ頭で完結しているだけなので、親に話すことで動き始めると思う。

 

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